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採用管理をエクセルで行う手法は、条件次第で有効に機能します。ただし、応募者数や拠点数、求人媒体が増えると、手作業による管理に限界が生じるもの。小規模な採用活動ならエクセルで対応できる一方、関係者や情報経路が増えると更新や共有が難しくなります。
本記事では、エクセルで足りる条件と、採用管理システムへの切り替えを検討する目安について解説しますので、ぜひご一読ください。
エクセル管理は、採用が単一拠点・少人数・少数媒体に収まっているうちは有効です。
エクセルでは、氏名や連絡先、応募日、応募経路、選考状況、面接官の評価メモなど、応募者管理に必要な基本項目を一覧化できます。新しいシステムを導入するための費用や準備が不要で、既存のパソコンですぐ始められる点もメリットです。
必要な項目を列として追加するなど、自社の採用フローに合わせて柔軟に変更できるため、採用規模が小さい段階では便利な管理方法です。
規模が限られた採用活動においては、既存のツールで業務を完結させることが可能です。以下の4つの条件すべてに当てはまる状況であれば、表計算ソフトでの運用を無理なく継続できるといえます。
採用に関わる人物や情報経路がシンプルに保たれている環境下では、入力の手間や情報共有時の齟齬が発生しにくいためです。
応募者数・担当者数・媒体数が増えると、エクセル管理は更新の遅れと情報の分裂から崩れます。
組織の成長に伴い採用規模が拡大すると、手作業による管理手法にはさまざまな綻びが生じ始めるものです。ここでは、情報量や関与する人数が増えた際に直面しやすい5つの具体的な課題について解説します。
応募者が増えると、連絡状況や次のアクション、面接官の調整など管理項目も増えます。手入力が追いつかなくなると、一覧表の情報が古いままになり、対応漏れにつながる可能性があります。
メール添付やローカル保存でファイルを共有すると、複数の版が作られやすくなります。誰が編集したものが最新版なのか分からなくなり、情報を確認するための作業も増えます。
履歴書や職務経歴書などの応募者情報は、個人情報保護法の対象になります。エクセルでは行や列単位で閲覧権限を細かく分けにくく、ファイル全体を共有することで不要な情報まで閲覧されるリスクがあります。このような漏洩リスクを防ぎ安全に管理するには、採用管理システムと個人情報保護法の視点に基づいた適切な権限管理が不可欠です。
どの求人媒体から何人応募し、何人が面接へ進んだのかを把握するには、データの集計が必要です。手作業が増えるほど入力ミスの確認にも時間がかかり、採用活動の効果測定が後回しになる恐れがあります。
関数やマクロを組み込んだファイルは、作成者にしか構造が分からなくなるというデメリットがあります。担当者の異動や退職時に十分な引き継ぎができなければ、採用業務の停滞につながるでしょう。こうした属人化を防ぐためには、適切な採用管理システムの運用体制を構築することが求められます。
専用のツールを導入することで、これまで人が行っていた定型業務の大部分が自動化されます。手作業による負担を減らし、求職者とのコミュニケーションなど本来注力すべきコア業務に時間を充てられるようになります。
| 管理項目 | エクセルでの状態 | 採用管理システムでの状態 |
|---|---|---|
| 応募者情報の登録 | 手入力 | 媒体から自動取り込み |
| 選考状況の共有 | ファイル共有・版の分裂 | 同一画面をリアルタイム共有 |
| 連絡・日程調整 | 個別にメール作成 | テンプレート・自動返信・日程調整 |
| 集計・レポート | 都度、関数と手集計 | 媒体別・工程別に自動集計 |
| 権限・操作履歴 | 分離できない | 役割別の権限設定と操作ログ |
対応する求人媒体と連携できる製品では、応募者情報を自動で取り込めるため、転記の手間や入力ミスを減らせます。
選考状況をシステム上で一元管理できる製品なら、関係者が同じ情報を確認できます。複数のファイルを作成して共有する必要も減ります。
テンプレートや自動返信、日程調整などに対応した製品では、候補者への連絡業務を効率化できます。ただし、利用できる機能や連携方法は製品によって異なります。
媒体別・選考工程別の集計に対応した製品では、応募数や選考状況をまとめやすくなります。手作業での集計負担を減らし、採用活動の効果測定に時間を使いやすくなるでしょう。これらの機能を活用して採用活動を効率化するためにも、まずは採用管理システムの基本機能を把握しておきましょう。
切り替えの判断は、採用人数ではなく「関わる人と経路の数」で考えると外しません。
システムの導入時期を見極める際は、情報が交差する複雑さに着目します。以下の4つの軸をチェックし、目安として2つ以上の項目に該当する場合は、専用ツールへの移行を検討する適切なタイミングと言えます。
情報の出入り口が増え、共有を必要とする関係者が多くなるほど、手作業による管理は限界を迎えます。この複雑さを解消できる環境を整えることで、業務の滞りを未然に防ぐことが可能です。
エクセルは追加費用がかからないように見えても、担当者が入力や集計に使う時間という内部コストが発生します。「月あたりの管理工数×時間単価」とシステムの月額費用を並べると、費用対効果を比較しやすくなります。
例えば「1日60分×稼働20日×担当者2名」とした場合、月40時間の作業工数です。これはあくまで試算であり、実際の工数は自社の運用状況によって異なります。具体的な比較を行うためにも、事前に採用管理システムの費用相場を把握しておくとスムーズです。
移行の失敗はシステム側ではなく、データの整理と運用ルールの未整備から起きます。
新しい環境へスムーズに移行するためには、事前の準備が鍵を握ります。以下の3点に注意して進めることが大切です。
移行前には、重複行や表記ゆれ、不要な列を整理し、必要に応じてCSV形式に整えます。また、面接官や人事担当者の役割を決め、評価や合否を入力するタイミングも共有しておきます。「書類選考中」「一次面接通過」などのステータス名を統一しておくことも、稼働後の混乱を防ぐポイントです。こうした事前準備の不足によるトラブルを防ぐためにも、あらかじめ採用管理システムの導入失敗例を把握しておくことをおすすめします。
エクセルは、単一拠点・少数媒体など、関係者や情報経路が少ない採用活動では有効です。一方、それらが増えて管理が複雑になったら、採用管理システムへの切り替えを検討する時期といえます。
判断の軸は、採用人数だけでなく関わる人と経路の数です。製品によって対応範囲が異なるため、自社の課題と照らし合わせて比較することが重要です。
採用業務の効率化によって担当者の負担を減らしつつ、採用スピードやマッチングの質を高められるのが採用管理システム(ATS)です。
ここでは、採用活動のニーズに応じて活用しやすいおすすめのATS3選を紹介します。
引用元:トルー公式HP
(https://web.toroo.jp/)
多拠点・大量採用、アルバイト・中途採用
求人作成・媒体への出稿・応募者管理・面接調整を一元化
応募受付から連絡、履歴書回収、条件設定による事前選考、日程調整など、面接前まで自動で対応。
AIでのサンクスメール作成や面談内容の要約・共有もでき、現場で発生する連絡・調整工数を削減します。
主要媒体への一括掲載が可能。各配信ロジックに合わせてタイトルやキャンペーンを個別設定でき、露出の最大化を図ることで集客アップにつながります。
※すべて税込です。
面談日程調整代行・面談要約の自動作成・求人コンプラチェック・求人サイト連携・WEB面談要約作成・サンクスメール自動作成など
引用元:i‑web公式HP
(https://i-web-ats.humanage.co.jp/)
新卒採用、選考工程や対象学生が多い企業
学生管理・選考管理・内定者フォローを一元化
履歴・連絡状況・ステータスをまとめて管理できるため、対応漏れのリスクを削減。志望度や選考状況に応じたグルーピング配信で、精度の高い学生フォローを実現します。
内定者専用マイページを活用し、企業からの情報共有と内定者間の交流を促進。自己紹介やコミュニケーションを通じて入社前の不安を解消し、辞退を抑制します。
公式HPに記載がありませんでした。
応募者検索・グルーピング・採用フロー設計・グループ採用管理・応募者マイページ・応募者向けアプリ・社員訪問管理など
引用元:ハーモス採用公式HP
(https://hrmos.co/ats/)
中途採用、複数の採用経路を利用する企業
応募者管理・採用経路別分析・採用KPIの可視化
求人別・経路別や面接官別の評価レポートにより、即戦力人材の採用KPIをデータで明確に可視化。
目標と進捗をリアルタイムで把握し、歩留まり改善に活かせます。
社員紹介やイベントで出会った候補者、過去の応募者をデータベース化し、優秀人材との接点を継続的に管理。将来の採用タイミングに合わせて再アプローチできます。
公式HPに記載がありませんでした。
面接評価・タレントプール・ヘッドハンターレコメンド・選考実施数レポート・目標対実績レポート・ビズリーチ年収相場レポート
など